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「フォボス・グルント」15日に墜落か? [サイエンス]

5921.jpg昨年11月に紹介した、ロシアの火星探査機「フォボス・グルント」。
打ち上げ後にエンジン点火に失敗し、地球周回軌道にとどまっていましたが、15日前後に地球に落下するとの見通しをロシア宇宙庁が発表しました。 同庁によると、落下の可能性が最も高いのは、モスクワ時間15日昼過ぎ(日本時間同日午後6時過ぎ)で、インド洋上に墜落する見込みだそうです。
落下する破片は、大気圏突入時に燃え残る20~30個で、総重量は最大200kgとみられています。

昨年は、アメリカの「UARS」、ドイツの「ROSAT」と人工衛星の落下が続きました。
知らない内に色んな宇宙ゴミが落下しているのでしょうが、こうも続くとね~~(;´Д`)
放射能の「直ちに~」と同じ様に、何度も繰り返しアナウンスされると、“安全バイヤス”が掛かり、今回の落下は「ふ~ん、ま、今回も大丈夫なんじゃない?」と、妙に落ち着いております(´・ω・`)
UARSの時は、結構ドキドキしていましたけどね(笑)
今回も何事もなく、洋上落下となって被害が出ませんように。
実際・・・海に落ちたら、その後どうなるのでしょうか?悪い成分(燃料等)が流出したりしないのかしら?と、思ったら・・・
有毒物質を含む燃料7.5トンも搭載されているが、燃料は大気圏突入で燃え尽きると予想されているそうです。
この有害物質は、「非対称ジメチルヒドラジン」 と「四酸化二窒素」 からなる推進剤だそうです。
ただ、推進剤を搭載しているタンクが、西側諸国でよく使われている高熱に耐えられるチタン製ではなく、アルミ合金製であるため、再突入時の早い段階でタンクが爆発・燃焼して燃え尽き、地上への影響はほとんどないと推測されるそうです。これは不幸中の幸いでしたね(;´Д`)
2008年、米の偵察衛星「USA-193」は、燃料タンクに有害物質が大量に残ったまま制御不能となり、且つタンクが丈夫なチタン製だった為、ミサイルで破壊されたそうです。<宇宙ゴミ増加?

宇宙の物体を監視している米戦略軍(USSTRATCOM)は、「13~17日の間に(フォボス・グルントが)大気圏に突入するという予想は米政府の分析と合致している」と発表したそうです。ただし落下時刻や地点は、太陽の気象条件や探査機の方向といった多数の要因によって大幅に変わる可能性があるとしています。さすがアメリカ、想定外を想定しています(`・ω・´)ゞ・・・のかな?


追伸:
フォボス・グルントは、15日午後9時45分(日本時間16日午前2時45分)、チリ南部ウェリントン島の西方1250キロ・メートルの太平洋上に落下したそうです。
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