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火星有人飛行へ向けて・・・520日間の“模擬実験” [サイエンス]

モスクワにあるロシア科学アカデミー生物医学研究所で3日、同研究所と欧州宇宙機関の計画で、およそ1年半(520日)に亙る有人火星探査の模擬実験がスタートしました。
昨年『急募!火星へ行く“資質を持つ”人』という事で、欧州宇宙機関(ESA)が男女4名を募集していると紹介しました。
ボランティアの男性6人は、数千人の中から選ばれたロシア人3人のほかイタリア系コロンビア人、フランス人、中国人各1人ずつが参加。26~38歳で、医師や宇宙開発に携わってきた人々だそうです。

実験は、実際の火星探査で見込まれる往路250日、復路240日、探査期間30日のスケジュールに沿って進められ、隔離された空間の中で運動と食事のプログラムをこなし、火星への有人宇宙飛行で肉体的、精神的にどんな影響が出るかを調べるのだそうです。
6人は550平方メートルの閉鎖空間『モジュールMars500』で、研究作業に当たりながら、宇宙食で過ごし、それぞれ3平方メートルの個人スペースが与えられ、内部の状態を監視するスタッフとの連絡は約40分遅れで届く電子メールのみとなるそうです。そうそう、洗濯は出来ないので、下着などは替えを大量に運び込んで使い、洗濯物は施設外に投棄するそうです(笑)

閉じ込められた施設のハッチが再び開くのは、520日後の実験終了時か、何らかの理由で6人のうちの誰かを除外する必要が生じた時のみとなるそうです。
バックアップ要員(1名)の方は、毎日どんな気持ちで過ごされるのかなぁ~?

私なんて、こういった閉鎖空間での心理実験と聞くと、萩尾望都さんの“11人いる”を思い出します。
“11人いる”は、わざとアクシデントを起こして、その判断能力を監視してましたけど(^^;
ちょっと疑問に思うのですが・・・
地上で520日をクリアしても、宇宙空間(無見重力)での体への影響は大丈夫なのでしょうか?
今回163日間ISSで過ごした野口さん、地球への帰還後は自力で立てないほどでしたよね?
250日掛けて火星へ到達しても、地球上の1/3の火星の重力に耐えられるのでしょうか?
それと、宇宙線(放射線)の対処も大丈夫なのかなぁ~?と・・・
ま~プロの方々ですから、もっと先の事まで考えての実験でしょうけどね(^^;
6名の皆さまが、無事に俗世(笑)へ帰還される事を願っています。
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