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442年ぶりの「皆既月食X惑星食(天王星)」 [サイエンス]

21068.jpg星食を(掩蔽:えんぺい、occultation)とも言います。
月や惑星が恒星、惑星、衛星を隠し、地球からその天体が見えなくなる現象を指します。
天球上の天体と月の動く見かけの速さが違うために起こります。暗い恒星であれば毎日発生しており、月さえあれば昼夜を問わず起こります。星食の中でも月が隠す天体が惑星の時は惑星食と言い今回はそれに当たります。
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惑星食は地域により「潜入」と「出現」の時間が違います。
うっかり東京の時間と勘違いしてしまい、スタンバイした時には既に潜入した後でした。なのでこれは潜入の15分くらい前になります。
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出現前からスタンバイしていました。カメラレンズの望遠なので、やや不鮮明。なので少し離れて分かり易いものを選びました。出現直後のものはタイトルバックのものです。
「n」の少し斜め上の月境界面に豆が(笑)

日本で皆既食中に惑星食が起こるのは、安土桃山時代の1580年(天正8)7月26日の『土星食』以来、約442年ぶり。また、日本で次回皆既食中に惑星食が起こるのは、322年後の2344年7月26日の『土星食』だそうです。
と言う事は、764年ぶりの土星食なのですね。長寿の樹木しか体験できない・・・
天王星は明るさが約6等級だったそうで、目の良い方なら見えたかもしれませんが、私は全く見えませんでした。木星や火星は分かったのだけど~(^^;
カメラでは絞りを解放して長秒で撮りました。三脚は必須!
撮った後、撮れたか毎回確認して設定をあれこれいじる(笑)
皆既月蝕だったからこそ、月の間近で撮る事が出来ました。
この時は、多くの日本人が同じ夜空を見上げてワイワイ騒いでいたのかと思うと嬉しくなりました。満月の時は天候が許す限り毎回撮影していますが、今日は一番多くシャッターを切りましたよ。

さてここで天王星情報を少し。
天王星(Uranus)は陽系の第7惑星。
1781年3月13日、イギリスの天文学者ウィリアム・ハーシェルにより発見。
木星、土星に次いで3番目に大きい。
木星・土星・海王星に次いで4番目に重い。
直径は5万1118キロで、地球の約4倍。
公転周期は約84年。1日は約17時間。
自転の軸がほぼ横倒し(赤道傾斜角は約98度)になっている。
地球からの距離は、約25億8650万〜31億5550万km。
太陽からの距離は、平均28億7500万km。約19.19天文単位(太陽-地球は1天文単位)
主に氷、ガスでできている。天王星が青緑色に見えるのは、上層大気に含まれるメタンによって赤色光が吸収されるため。ただし、色は公転に伴って変化する。
衛星は27。(これから増えるかも?)
直径10m以下の暗い物質で構成された薄い環もある。
興味を持たれた方は、ググってくだされ!
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今日は満月「ビーバームーン」で皆既月食 [サイエンス]

21060.jpg本日午後8時05分に満月を迎えました。
11月の満月をネイティブアメリカンの方々は「ビーバームーン」と呼んでいるそうです。この時期は、ビーバーが冬を越すために巣作りを始めることや毛皮にするビーバーを捕獲するための罠を仕掛ける頃だからだとか。
また、霜が降り始める時期であることから、フロストムーンという名前も浸透しているそうです。
21061.jpgまた今日は皆既月蝕でもありました。
私は食より蝕の文字が好きだな~(^^;
今年は442年ぶりに皆既月食と惑星食が見られると言う事で、随分前からTVやネットで告知していましたね。
この世紀の大天体ショー、お天気だけが心配でした。
全国的に晴れて良かった~(*´ω`*)
無事に見る事が出来ました。
家の前に高い建物があるので、半月になった頃からベランダで観測出来ました。
今回の月食は、満月の状態から午後6時9分に欠け始めて部分食が始まり、9時49分に満月に戻りました。その間の7時16分~8時42分が皆既食となります。
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▲午後6時44分頃        ▲皆既食の始まり
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▲食の最大           ▲皆既食の終わり
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今回ベランダでの撮影だったので、周りを気にせず三脚が使えました。
高度が高かった分、食の終わり頃は凄い角度でレンズを傾けました(^^;
皆既食の時間が長かったので、ジックリ観測出来ました。
今回肉眼で見ると、赤銅色よりもっと暗い印象でした。
薄雲でも掛っているのかと思う程でした。
ダメ元で撮っていた惑星食。運良く撮れていましたヽ(*´∀`)ノ
上記の画像の皆既月食の左下にポチッと小さく写っているのが天王星です。
惑星食の県は、また別にご紹介しますね。

次に皆既月食を日本で観測出来るのは、2025年9月8日。
全国で観測出来、皆既は84分だそうです。
その前に部分月食はあるようですが、3年後が楽しみですね。
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