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干支菓・壬辰(みずのえたつ) [如水庵]

▼壬辰
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今年の干支の辰をモチーフにしたお菓子。
中国の伝統上の神獣「辰」、春になると天に昇り嵐を呼ぶといわれ、自然の神秘的な力を感じさせます。刻み栗の栗あんを小豆こし餡で包み、更に小豆つぶ餡入り求肥で巻き、氷餅をまぶして、力強い辰の目「竜眼」を表しました。
自宅用でしたが、お正月という事も有り、美しく包装して頂きました。
中央の竜の眼部分の栗入り餡が、とっても美味しかったです(*´∀`)Ъ
また、外側の小豆つぶ餡入り求肥が美味しいのです!食感がなんとも!
氷餅の食感も好きなので、より美味しく感じるのでしょうね。
ちょっと甘いかな?と、思いましたが、濃い目のお茶、珈琲と一緒に頂くと、丁度良くなりました。
如水庵の棹物は、今まであまり購入した事はなかったのですが、また購入してみたいと思います。
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如水庵の“睦月”の和菓子 [如水庵]

大丸福岡天神店の如水庵で、1月「睦月」の上生菓子を購入しました。
今月も干菓子を予約購入しました~(*´∀`)Ъ
大丸店の販売員様、いつもお世話になっております。
▼壬辰(みずのえたつ)
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辰の字は「振るう」との意で、陽気が動き草木が伸長する様を表しています。
◎小豆煉切と黄身煉切製
パッと見、「ホオズキ」かと思いました(笑)
3本指に握られた宝珠でしょうか?調べてみると、龍の持つ宝珠は首の下にあるのだとか・・・
絵画などでは、手に握られているイメージがありますけどね。
「辰」年は12年に1度ですが、「壬辰」は60年に1度になります。だから60年目の還暦。
お味は、黄身煉切がとても美味しかったです(*´∀`)Ъ
▼岸
6440.jpg松林が続く海岸線に初日が昇るめでたさを表現しました。
◎浮島、上南羹、手亡紅羊羹の流しもの
新春恒例の歌会始が、12日に皇居・松の間にて行われました。2012年のお題は「岸」でした。
年末頃から、各店このお題に沿ったお菓子が発売されています。色々食べ比べるのも楽しいですね~(*´∀`)
来年のお題は、「立(りつ)」だそうです。どのような意匠になるのか、楽しみです。
お味は、「上南羹」(水色の部分)が、私好みで美味しかったです。
▼えくぼ
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新年を笑顔で迎え、一年の招福除災を願います。
◎薯蕷饅頭 中は、小豆こし餡
先日紹介した富貴の「おちょぼ」と同じ、薯蕷饅頭製です。
こちらは、ちょぼ(印として打つ点、ぽち)ではなく、笑った時に出来るエクボに見立てているのですね。本当に、今年一年笑顔で過ごしたいものです。味はもちろん美味しいです!
▼咲分(さきわけ)
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一本の木に紅白の梅を咲かせるものもあり、人々の目を楽しませてくれます。
◎薯蕷きんとん製 中は、小豆粒餡
「咲分」に『一株の草や木に、色の違う花が咲くこと。また、その草や木』と言う意味があるのを今回初めて知りました(^^;<アララ~
接ぎ木ではなく、自然に発生するのでしょうね。「メンデルの法則」が頭を過りました。
大好きな「きんとん」ですから、とても美味しかったです。
▼紅梅
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早春の暖かさを感じさせ、気品漂う艶やかさのある花です。
◎煉切製 中は、小豆こし餡
見事な真紅の紅梅です。以前紹介したサンタさんの赤は、毒々しく感じるのに、花の赤にはさほど抵抗がないのは、昔からよく見るからでしょうか?(材料は同じなのに~^^;)
赤の発色が映えるように、小豆餡を白餡で包んでいる手の込みようです。
▼万両
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正月によく使われ、千両よりもやや大きい赤い実をつけます。
◎煉切で小豆鹿の子を巻いたもの
緑に赤が映え、ちょっとクリスマスカラーに見えなくも・・・(笑)
私、実際の植物では「ナンテン」「センリョウ」「マンリョウ」多分見分けがつかないと思います。
この手の植物は、どれでも「ナンテン、ナンテン」と勝手に思い込んでしまって(^^;
葉の形や実の付き方が違うのは分かるんですけど・・・(;´Д`)
味は、小豆鹿の子がとても美味しかったです(*´∀`)Ъ
▼たつ
6449.jpg現在の午前8時を中心にした前後2時間を「辰の刻」といいます。
◎雲龍-すはま製
◎祥雲-押しもの
「雲龍」は、この形が可愛い(笑)いかにも龍が現れる時に出てきそうな雲の形です。「すはま」美味しかったです。
「祥雲」は、「瑞雲」「彩雲」とも呼ばれ、太陽の近くを通りかかった雲が、緑や赤に彩られる現象を言います。
ありふれた気象現象の一つですが、仏教では昔から吉兆とされてきたそうです。
ピンク色の淡い色合いと、甘さ控えめで、見て良し食べて良しの一品でした。
▼岸の松風
6450.jpgさわやかな風が吹き抜ける松原の風景を表現しました。
◎松原-寒氷製
◎老松-和三盆打ちもの
「松原」は、色合いから葉祥明さんのイラストを連想しました。とても爽やかない印象です。
甘さ控えめで美味しかったです。寒氷の食感も好きです。
「老松」は、複雑な松の枝が表現されていました。この繊細な枝が掘られた木型を見てみたい!
▼松竹梅
6451.jpgいづれも寒さに強く、古来よりめでたいこと、祝事に用いられてきました。
◎松-雲平の羊羹サンド
◎竹-打ちもの
◎梅-梅あん製
常に緑をたたえる松、清廉に真っ直ぐに伸びる竹、春真っ先に咲き清く香る梅は古来、めでたいものと正月飾りに使われて来ました。それはお菓子でも好まれています。
「松」は、羊羹がサンドされ、その分肉厚で食べ応えがあります。「竹」は、形が可愛いですね。「梅」は、梅餡製との事ですが、わずかに梅の風味がする程度で(ちょっと梅干しの酸っぱいイメージがありますが^^;)、とても美味しかったです。
上生菓子の「松竹梅」も良いですが、お干菓子もまた風情があっていいですね(*´∀`)

今月も素敵なお菓子達でした。来月も楽しみです~(*´∀`)Ъ
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如水庵のクリスマスの和菓子「贈り物」 [如水庵]

6314.jpgいつも和菓子を購入する如水庵で、クリスマス用の生菓子が発売されていました。
4個入りの専用BOXに入り、お値段は1000円もせず、とってもリーズナブル!なので購入してみました(*´∀`)
『クリスマスの贈り物』
クリスマスの贈り物は聖ニコライという方が人に知られずに困った人への親切な贈り物をしたことが始まりとされています。少し変わった和菓子の贈り物をお楽しみください。-栞より
▼雪のサンタ
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◎薯蕷饅頭 中は小豆こし餡。サンタと柊を羊羹表しました。
小ぶりの薯蕷饅頭でした。サンタ(赤)と柊(緑)の色合いが可愛い!
▼幸せのベル
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◎小豆こし餡を煉切で包み、幸せのベルと名付けました。
煉切製のベルでした。画像だと見え難いのですが、ベル上部にバチカン部分?が、ちゃんとあるのです。凝ったデザインになっていました。
▼星座
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◎小豆羊羹で柊と星座を模りました。中に栗が一個入っております。
とても美味しく、綺麗な羊羹でした。なかなか工夫されたデザインですね(*´∀`)
▼願いツリー
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◎薯蕷きんとん製。小豆つぶ餡。上に星型の羊羹と金粉を乗せました。
中は粒餡の美味しいきんとんでした。星型の羊羹とあられ?芥子の実?を振りかければ、ツリーに見えてしまうから不思議です(笑)
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如水庵の“師走”のお菓子 [如水庵]

大丸福岡天神店の如水庵で、12月「師走」の上生菓子を購入しました。
今月も干菓子を予約購入しました~(*´∀`)Ъ
大丸店の販売員様、いつもお世話になっております。
▼侘助
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花は小ぶりで一重咲き、冬の日本の庭先をイメージさせる花です。
◎煉切製 中は、小豆こし餡
「お見事!」と、しか言えない美しい造型です。絞り方、微妙な色合い、蕊の細工の細かさ…
どれも素晴らしいです。蕊は、先端に麻の実(多分)まで着いて、椿の花粉感を出しています。
もちろん味も美味しかったです(*´∀`)
▼冬至
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冬至には、南瓜や粥を食べ体温まる柚子湯に入り、冬の寒さに備えます。
◎薯蕷饅頭 中は、柚子入小豆こし餡
ことしの冬至は、12月22日ですね。
薯蕷饅頭製ですが、柚子の表面のボコボコ感が上手く表現されていると思います。
もちろん柚子の風味もしますし、美味しいお饅頭でした。
▼冬の山
6231.jpg遠山に、雪が舞い積もった風景を表現しました。
◎小豆煉切製 中は、小豆つぶ餡
見た目は、ちょっと地味ですが(笑)
と~~っても美味しかったです(*´∀`)Ъ
味、食感、どれをとっても私好みでした。
また買いに行きたいですね~。
美味しさは、見た目だけではなく、食べてみないと分かりませんね(笑)
▼末もみじ
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初冬に残るもみじの風情を表しました。
◎きんとん製 中は、白小豆つぶ餡
「末もみじ」こういう言葉もあるのですね・・・
色も少し淡くなり、紅葉の儚さが感じられます。
そして、この中の白小豆つぶ餡が、とても美味しかったのです。きんとんは、小豆つぶ餡が多いように思うのですが、それとはまた違った味わいで美味しかったです(*´∀`)Ъ
▼寒牡丹
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わらの霜囲いの中で、まさに今、開かんとする姿を表しました。
◎煉切製 中は、小豆こし餡
え~牡丹?と、思いますが『まさに今、開かんとする姿』という解説に納得です。
寒牡丹の時期には、まだ早いですからね。そうすると、いずれは大輪の花を模した寒牡丹も発売されるのでしょうか?期待が膨らみます(笑)
そういえば、以前紹介した和菓子のお稽古で作った「寒牡丹」も、このような形でした。
この蕾は王道なのかしら?
▼冬籠
6236.jpg自然界の動植物は、冬の間、春の到来をじっと待ちます。
◎時雨餡と小豆かのこ入羊羹の合せもの
何が冬籠なのか、分かりませんでした(^^;
時雨餡が黄色なので、春を連想してしまいました。
これが白だと地面に降り積もった雪かな~?と、思うのですが?いやはや和菓子の世界は奥深いです(^^;
でも味は美味しかったです。とても手が込んでいて贅沢な一品でした(*´∀`)Ъ
▼雪の朝
6238.jpg大地に降り積もった雪が朝の光を浴びてきらきらと輝きます。
◎雪輪-寒氷製
◎初雪-求肥製 中は、手亡こし餡
「雪輪」は、寒氷製です。いつか作ってみたいです。
「初雪」は、この黄色のポヨポヨは何だ~?と、思いました(笑)散らした氷餅が初雪を表しているのですね。一口でパクッと食べられる大きさですが、中にはちゃんと餡まで入り、食べ応えのあるお餅です。
▼木枯し
6237.jpg木枯しが吹き始めると、あたりの風景も急に冬らしくなってきます。
◎雪-薄種味噌あんサンド
◎落葉-すはま製
「雪」は、お茶を習っていた頃は、よくこの味噌餡サンドの薄物が、お茶菓子に出ていました。懐かしいな~(;´Д`)
「落葉」は、一見すると硬そうですが、すはま製で柔らかい食感です。どちらもよく考えられているな~と思いました。

今月も素敵なお菓子達でした。来月(来年)も楽しみです~(*´∀`)Ъ
その前に、クリスマス仕様の生菓子が出るみたいですね。
購入出来たら、またご紹介させて頂きます。
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如水庵の“霜月”のお菓子 [如水庵]

大丸福岡天神店の如水庵で、11月「霜月」の上生菓子を購入しました。
今月も干菓子を予約購入しました~(*´∀`)Ъ
▼紅葉
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晩秋の頃、木々の葉が紅く染まり、その鮮やかさは人々の目を楽しませてくれます。
◎煉切製 中は、小豆粒あん
このモチーフは、他店では色々見ましたが、如水庵では初めてかもしれません?
葉の紅の鮮やかさは一番かしら?粒餡もとても美味しかったです。
▼いてふ
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黄金色の葉が風に舞い落ちる様は、日本特有の並木風景といえます。
◎外郎製 中は、味噌あん
「いてふ」とは、「いちょう」の昔の言い方ですね?
「ちょうちょう」の事を「てふてふ」と言っていましたものね(笑)
この銀杏のモチーフは、他店でも見掛けます。ですがちょっとずつ違いますね。
各店の、又は職人さんの個性が出ていると思います(*´∀`)
中の味噌餡が、とても美味しかったです。
▼山粧う
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山の木々が紅く色づき変化していく様は、まるで山が衣を替えるかのようです。
◎きんとん製 中は、小豆粒あん
「山粧う」の銘は、他店でもこの時期目にします。
其々個性ある表現で、見ていて楽しいです。
大好きな「きんとん」ですから、目と舌で楽しませて頂きました。
▼織部饅頭
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千利休が確立し、さらに古田織部の茶の美学がいかんなく発揮されているのが織部焼です。
◎薯蕷饅頭 中は、小豆こし餡
この織部の緑の彩色が、とても濃くて美しいのです。
実家にあった織部の器を思い出しました。
食べるのがちょっと惜しい、薯蕷饅頭でした。とても美味しかったです。
▼木守り
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今年も豊かに実をつけてくれたことへの感謝と、来年もそうであるようにとの祈りを込めて実を一つだけ残しておく習わしがあります。
◎求肥製 中は、柿あん
「木守り」という風習は、今回初めて知りました。
そう言えば、木にポツンと残る柿の実を、見た事があるように思います。
小鳥さんの為に残しているのね~と、思っていたのですが!?違ったのですね(^^;
形は可愛いし、柿餡もとても美味しかったです。このヘタは、ちゃんと食べられましたよ。
▼栗鹿の子
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つやつや ころころした栗の実は、晩秋の風物詩です。
◎小豆時雨と小豆かのこ入羊羹の合わせもの(刻み栗入)
「栗鹿の子」と聞くと、普通栗の実がゴロゴロ集まって丸く形作られている物を想像するのですが、これは何層にもなった羊羹仕立てでした。小豆時雨もとても美味しかったです(*´∀`)Ъ
▼菊
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日本の国花である菊はひとひらの繊細さと、まとまりの雅さを兼ね備えています。
◎菊の花-和三盆入打ちもの
◎菊の葉-雲平の羊羹サンド
先月も「菊の花」はありましたね。今月とは色が違います。
また、この菊の葉が、とても手が込んでいるのです。雲平の間に羊羹がサンドされています。
この菊の葉の抜き型も良く出来ているわ~(;´Д`)
▼吹き寄せ
5974.jpg秋の庭を掃くと様々に色づいた落葉をはじめ、銀杏などの木の実が集められます。
◎松笠・銀杏-打ちもの
◎松葉・もみじ・いちょう-雲平製
色取り取りの、秋のアイテムです(笑)
松笠と銀杏が良く出来ているのです。
銀杏は本物と見間違うほど?(笑)
こんな可愛いお菓子を出されたら笑みがこぼれますよね。

今月も素敵なお菓子達でした。来月も楽しみです~(*´∀`)Ъ
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如水庵の「八日餅」 [如水庵]

今回ご紹介するのは、如水庵で毎月8日だけ発売されている「八日餅(よかもち)」です。
前々から興味はあたのですが、なかなか8日にタイミング良くお店に行く事がなく、今回やっと初めて購入する事が出来ました。
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5890.jpgお餅は、毎月変わります。
11月の八日餅は、 『やぶ団子』でした。
同封の栞によると、『茶席のお菓子で、薮内流の好みのお菓子』とのこと。織部饅頭と同じ様に、四季を通じて使えますが、特に口切りの茶席に多く使われるそうです。
小豆つぶ餡を求肥で包み、氷餅を塗し、大納言が上に乗っています。甘さ控えめで美味しかったです(*´∀`)

来月の八日餅は「そば餅」だそうです。
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如水庵の“神無月”のお菓子 [如水庵]

大丸福岡天神店の如水庵で、十月「神無月」の上生菓子を購入しました。
先月に続き、干菓子も予約購入しました(*´∀`)Ъ
この店舗、スタッフの皆さんがとても親切で嬉しいです(*´∀`)
毎月イラスト付きの和菓子の解説書を頂きます。それが毎回楽しみなのです。
▼国の華
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菊は気品と清香ある晩秋の王花として白霜の降りる頃まで咲きつづけます。
◎練切製 中は、小豆こし餡
菊の型で押し出された綺麗な形の練切です。可愛いですね(*´∀`)
「国の華」とのタイトルなので調べると、日本の国花は、慣習上「桜」と「菊」だそうです。
春の「桜」、秋の「菊」といったところでしょうか?
鎌倉時代の初め、後鳥羽上皇が菊の花の意匠を好み「菊紋」を天皇家の家紋とされたそうです。
▼みのりの秋
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目に映る山の彩りと秋の味覚の代表の栗をあしらい、美しい秋の風景を表現しました。
◎薯蕷練切製 中は、小豆こし餡
この薯蕷練切は、とっても柔らかいのです~(;´Д`)
滑らかで、とても口当たりが良かったです。栗の甘露煮も甘過ぎず美味し~いお味でした。
黄色とオレンジの組み合わせが、秋の彩りを思い起こさせ美しいですね。
▼秋の色
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ススキは花穂が獣の尾に似ているので尾花ともいい、月見には欠かせない草花のひとつです。
◎薯蕷饅頭 中は、小豆こし餡
ススキの焼印が付いた薯蕷饅頭です。
毎月同じ材料で作られた薯蕷饅頭なのに、焼印や色が着けられるだけで、どうして印象が替わるのでしょうか?不思議です(笑)見た目に左右されるという事がよく分かります。
もちろん、ここの薯蕷饅頭は山芋の風味がプ~ンとして、とっても風味豊かで美味しいです。
▼秋の山
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秋の訪れは、木々の葉を色付かせ、紅く燃えるように山を染めていきます。
◎きんとん製 中は、小豆つぶ餡
こちらも秋色に彩色されただけなのに、気分はすっかり「秋モード」になります(笑)
元々粒餡が好きなので、きんとんの中の粒餡は、とっても美味しいです。
▼山路
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秋の山道を覆う木の実や紅葉を栗かのこで贅沢に表現しました。
◎栗鹿の子小豆羊羹がけ 中は、手亡こし餡
栗鹿の子にチョコンと乗っている紅葉(なのかな?)を、「きんとんの物が混ざったのね」と勝手に思いこんで外してしまいました。
後で頂いた解説書を見てみると、それはちゃんとしたデザインの一環だったのです。
慌てて元に戻しましたが・・・ちょっと潰れてしまいました~・゚・(つД`)・゚・<私のバカバカ
多少ガッカリしてしまいましたが、味はものすご~~く美味しいかったです(*´∀`)Ъ
この豪華な栗三昧でも、他のお菓子と同じお値段だなんて!如水庵さん太っ腹~!
中の手亡こし餡も、とっても美味しいです。また絶対買います~ヽ(*´∀`)ノ
▼稔(みのり)
5663.jpg稲の穂が実って色付いた田を吹きわたる秋風のことを金風といいます。
◎白小豆かのこ豆入り手亡羊羹
「金風」という秋風の呼称を初めて知りました。なんと趣のある呼び名ですね。
でもこれって、そういう風景を見た事がある人しか実感出来ないのかも?(笑)田舎で育ったので、少し行けば田んぼが見られました。懐かしいな~(*´∀`)
▼菊の園
5664.jpg菊の香が染み透るように澄んだ秋の日を菊日和といいます。
◎菊の花-和三盆入り打ちもの
◎菊畑-寒氷製
菊の花の落雁と、寒氷製のものは菊畑を表していました。
菊づくしですね(*´∀`)Ъ
上生菓子も良いですが、お干菓子もたまには良いですね。
寒氷は、まだ作った事がないのですが、今度作ってみたいですね。
▼秋の香
5665.jpg松茸はきのこの中でも香りの王様で、秋の山の宝ともいえます。
◎松葉-雲平の小豆羊羹サンド
◎松茸-桃山製 笠は小豆こし餡
松茸は、きのこの山を思い出しました(笑)
松葉は雲平で出来ています。こちらも小豆羊羹がサンドされ、とても手が込んでいます。どちらも良く出来て食べるのが勿体ないわ~ヽ(*゚∀゚*)ノ

今月も素敵なお菓子達でした。来月も楽しみです~(*´∀`)Ъ
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如水庵の“長月のお菓子” [如水庵]

大丸福岡天神店の如水庵で、九月「長月」の上生菓子を購入しました。
お干菓子も毎月可愛いのがあるのですが、予約制の為いつも二の足を踏んでいました(^^;
今回次回来店する予定が分かっていたので、初めて念願のお干菓子も購入する事が出来ました。
▼雁来紅(がんらいこう)
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葉鶏頭の別名。雁の来る頃に紅く染まることからこの名が付いたと言われています。
◎薯蕷きんとん製 中は、小豆粒餡
葉鶏頭は、以前雑穀の講習を受けた時にアマランサスの一種と習った事がありました。
お~!こんなところで繋がりがあろうとは(笑)
頭頂の紅色と、きんとんの質感が、雁来紅の美しさとモサモサ感(笑)をよく表しているなぁ~と、思いました。改めて見ると雁来紅(植物)の色の移り変わりは綺麗ですね~(;´Д`)
▼栗きんとん
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つやつや、ころころした栗の実は柿とともに秋の風物詩です。
◎小豆煉切餡 栗のせ 中は、刻み栗入り手亡漉し餡
中にも外にも栗が使われ、贅沢で美味しい一品でしたヽ(*´∀`)ノ
夕方行くと売り切れだったので、予約してやっと購入出来ました(笑)
▼重陽(ちょうよう)
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菊の節句とも呼ばれ、長寿を願って菊花を杯に浮かべて飲む仕来りがありました。
◎白小豆鹿の子を薯蕷煉切で巻いたもの
白小豆鹿の子を菊花に見立てているのでしょうか?薯蕷煉切製の菊の葉がリアルに再現されていました。白小豆鹿の子は、とっても美味しかったです。
▼初雁(はつかり)
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十月初め北方から渡来し、三月頃までとどまる、その年初めて来る雁を初雁と言う。
◎求肥を小豆羊羹でくるんだもの 中は、手亡漉し餡
見栄えはちょっと地味ですが(笑)味はとっても美味しかったですヽ(*゚∀゚*)ノ
福岡では(多分)雁を見る事は無い・・・と、思うのですが?どの辺りでV字飛行が見られるのかしら?余談ですが、私が初めて買ったDVDは、ジャック・ペラン監督の渡り鳥をテーマとしたドキュメンタリー映画「WATARIDORI」でした(笑)子供の頃本を読んだり、アニメを見た『ニルスの不思議な旅』の影響なのか?渡り鳥、好きです。
▼小芋
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我が国では、昔から芋と言えば里芋のことで、特に小芋は名月に欠かすことのできない一品です。
◎薯蕷饅頭 中は、小豆漉し餡
もう可愛い~~~の一言です(;´Д`)<萌死ぬ~
何処から見ても里芋な外見!形も色着けも上手く似せられています。
煉切なら分かりますが、薯蕷饅頭でこの形を作るなんて!さすが職人さんです。
▼野路(のじ)
5273.jpgはるかに広がる秋の野は、空気が澄んで、遠くの山もよく見えます。
◎時雨餡、薯蕷煉切、小豆鹿の子入羊羹の合わせもの
色んな食感が楽しめる一品でした。
見た目も鮮やかで美しいですヽ(*´∀`)ノ
煎茶では、お菓子の甘さに負けてしまうので、抹茶、もしくはブラック珈琲と一緒に頂くと、口の中がサッパリして美味しいですね。
▼豆月夜(まめつきよ)
5342.jpg陰暦九月十三日の月で、十五夜とともに二夜の月とも言う。枝豆、栗を供えることから、豆名月、栗名月とも言います。
◎枝豆-すはま製
◎栗-小豆桃山製 手亡漉し餡入り
この可愛さにノックアウトです~(*゚∀゚)=3
特に枝豆!なんですか~この芸の細かさは!
作る職人さんの手元を見てみたい~(;´Д`)

▼初秋(しょしゅう)
5341.jpg桔梗は初秋の頃から咲き始め、紫の花弁はひときわ印象深く人目をひきます。
◎桔梗-寒氷製
◎水-運平製
この組み合わせは、昔から良く見掛けていました。
桔梗は、蕾が可愛いですよね(*´∀`)
雲平製の水は、壊れやすいのでドキドキしながら持ち帰りました(笑)
お干菓子は、煎茶と一緒に頂いても美味しいです。
また来月も予約して購入しようと思いましたヽ(*´∀`)ノ
和菓子の世界は、奥深いですねぇ~。来月も楽しみです。
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如水庵の“葉月のお菓子” [如水庵]

大丸福岡天神店の如水庵で、「葉月」の上生菓子を購入しました。
お店の展示には、2種類の干菓子もあったので購入しようとしたところ、予約制なのだそうです。
いつか予約してみたいけど、次いつ来るか分からないのよね~(^^;
▼朝の露
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朝露が輝く間だけ咲く朝顔は、日本人好みの清楚な花です。
◎薯蕷煉切製 中は、小豆こしあん
同じ「朝顔」を題材にしているのに、“文月”で紹介した「めざまし」とは、また違った表情です。
こちらは小豆こし餡でした。「めざまし」は手亡こし餡でした。どちらも美味しいです(*´∀`)
断面を見ると分かるのですが、ピンクの色の暈しが見事です。
▼玉すだれ
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風通しをよくするため、障子や襖を取り払い、軒下などに吊るす日本の夏の風物詩です。
◎半錦玉羹製 中は、求肥で手亡こしあんを包んだもの
見た目がとっても鮮やかな黄色で爽やかです。以前紹介した萬年家の博多山笠の和菓子「清道」と、形は似ていますね。求肥がとても柔くて美味しいです。
▼初風(はつかぜ)
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ひんやりと秋の到来を感じさせるそよ風を、可憐な桔梗の花で表現しました。
◎外郎製 中は、味噌あん
画像では見辛いのですが、外郎に桔梗模様が描かれています。
みそ餡は、説明の栞を見ないとそうとは分からないほどの上品な味です。
▼大徳寺饅頭
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大徳寺納豆は、京都大徳寺の一休和尚の製法によるもので、一休納豆ともよばれています。
◎薯蕷饅頭 大徳寺納豆のせ 中は、小豆こしあん
大徳寺“納豆”とは書かれていますが、今で言う糸引く納豆とは違っていました。
調べてみると『塩味で古来製法の納豆の一種、風味は味噌や醤に近い。その製法は、麹菌を使用して発酵させ、乾燥後に熟成させたものである。中国から日本に伝来した当初は「豉」と呼ばれ、調味料として用いられたと考えられている。室町時代以後、納豆菌を使用した納豆と区別するため、「久喜」と呼ばれ、中国に渡航した僧が伝来したために「寺納豆」とも呼ばれるようになった』のだそうです。もしかすると、私は今回初めて食べたのかもしれません(^^;
ちょっとショッパイかな?でも薯蕷饅頭の味を損なうことなく美味しかったです(*´∀`)Ъ
余談ですが・・・私は「大徳寺」と聞くと香木の「蘭麝侍(らんじゃたい)」が思い浮かびます。
▼露路(つゆじ)
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夜に空気が冷えて朝露となり、草花や木々を輝かせてくれます。
◎きんとん製 中は小豆粒あん
「きんとん」は大好きなので、とても美味しかったです(*´∀`)Ъ
ただ、見てくれが何を表しているのかがちょっと?ピンクは花でいいのかな?
ま~でも美味しいからいいか(笑)
▼琥珀
5075.jpg神秘的で深みのある涼やかな色彩は、涼味を誘う夏ならではの一品です。
◎錦玉羹に大徳寺納豆をちらしたもの
こちらにも大徳寺納豆が使われていました。
錦玉羹は、あまり甘過ぎず、固さも程々です。
色彩が美しいですね。一度エカテリーナ宮殿内の琥珀の間を見てみたいですねぇ~(;´Д`)
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如水庵の“文月のお菓子” [如水庵]

大丸福岡天神店の如水庵で、「文月」の上生菓子を購入しました。
先日紹介した「七夕菓 “願い事”」も風情がありましたが、文月の生菓子も、とっても素敵でした。
▼常夏
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撫子の異名で、花は淡いピンク色が多く、春から秋にかけて長く咲く事から、こう呼ばれることになりました。
◎薯蕷煉切製 中は、小豆こしあん
私は「常夏」と聞くと、何故か?源氏物語の夕顔の君を思い出してしまいます。
先日紹介した「富貴」の“石竹”に似ています。
石竹は同じナデシコ科なので、似ていますものね。
漉し餡を薯蕷煉切で包んだ、シットリとしたお菓子でした。私にはちょっと甘いかな?
花弁の筋まで綺麗に再現されていて、美し~く可憐ですヽ(*´∀`)ノ
▼夏木立
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青葉、若葉を繁らせ、生気盛んな夏の樹々を表現しました。
◎薯蕷きんとん製 中は、小豆粒あん
きんとんの上に露が散りばめられています。
粒餡も美味しく頂戴いたしました。
▼水牡丹
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花の王と言われ、深見草・富貴草の別名もあります。今まさに開かんとする蕾をみずみずしく表現しました。
◎葛羹の茶巾絞り 中は、煉切に小豆こしあん
牡丹の蕾を表現しているとは、何とも美しい~(;´Д`)
先日紹介した「富貴」の“水牡丹”も、そういう表現なのでしょうか?
喉越し良く美味しかったです。
▼みぞれ
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暑い季節はひとしお涼気が意識され、一抹の涼味もこころよく感じられます。
◎道明寺羹製 中は、小豆こしあん
道明寺羹は、ちょっと私には甘過ぎのようでした(^^;
中のこし餡は美味しかったのですけど~、ちょっと残念。
道明寺は、このように羹に流し込むと、何とも言えない模様を描き出し風情がありますね。
▼めざまし
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朝顔の別名。太陽がまぶしく輝き、緑も濃くなる夏に最も涼を呼ぶ花のひとつです。
◎求肥製 中は、手亡こしあん
な・な・なんと!朝顔の別名に「めざまし」があるとは、初めて知りました。
言わんとするところは、何となく分かるのですが・・・(;´Д`)
ま~そんな事より、何と可愛らしいのでしょう(*´д`*)
以前紹介した萬年屋の朝顔とは、また違った表現で面白いです。
中が白餡なのは、お約束?お味は美味しかったです。

この他に「清流」もあったのですが、以前紹介した萬年家の「清流薯蕷」に似ていたので、勘違いして購入しなかったのです(´;ω;`)
機会があったらまたお店に立ち寄りたいと思います。
来月のお菓子も楽しみにしています。
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